大手と違い、小さな会社では採用にかけられる予算も限られています。10年後、20年後に会社の柱となるような人材に来てもらえるような採用活動をするには?キャリアカウンセラー・社労士の中谷充宏さんの『小さな会社の採用 お金をかけなくてもここまでできる!』(秀和システム刊)から、採用面接ですぐに辞めない「即戦力」の人材を見抜く方法を紹介します。
質問(1)本音を見抜く
「当社についてご存知のことを、すべて話してください」
面接テクを身につけた応募者の本当の姿を面接だけで見破るのは、実際のところかなり難しいです。筆者は面接を開始する前に、
「一緒に働くとなると、家族より長い時間を共有することになるので、ミスマッチがあるとお互いに不幸ですよね。それなので、できるだけ本音で話してください。もちろん、私も本音でお話しします」
と伝えていますが、それでも本音ではなく建前の話は混ざってきます。
といっても、ありきたりの質問ではなく、聞き方を変えることで、その糸口を見出すことができます。
たとえば「当社への志望度は?」と聞かれたら、応募者はほぼ「志望度は高いです」、「第1志望です」と回答するでしょう(そう言っていたのに、次の選考や内定を辞退された経験、ありますよね?)