カップルのお金の管理を支援するアプリ「タンデム」のリリースに向けてミシェル・ウィンターフィールド氏が準備を進めているとき、生成AI(人工知能)ツール「チャットGPT」がインターネットに登場し、同氏は困惑した。「なんてことだ。私にはこのスキルはない」。世界が初めて生成AIの力を目撃した1年半前、シカゴのスタートアップ企業タンデムの最高経営責任者(CEO)で共同創業者のウィンターフィールド氏はそう思ったという。「これは会社を成功させるためになくてはならないものなのだろうか」AIの潜在力に困惑したのはテクノロジー業界の起業家だけではない。あなたの上司もおそらく、あなたと同時にゼロから学んでいることだろう。このような世界を変える新技術が、ビジネスリーダーがその基本を理解する前に、これほど速く普及・進化した事例は珍しい。
AIの速すぎる進化、企業幹部は困惑
多くの幹部は社員にAIの将来性を語る一方で、自分はAIに何ができるかを理解しようとしている
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