今、就活市場で人気が高いコンサル業界には「フェルミ推定」や「ケース面接」と呼ばれる独特の入社試験がある。志望者の問題解決力や地頭力を測る試験だ。新刊『問題解決力を高める 外資系コンサルの入社試験』は、大手コンサルティングファームの入社試験に対して、現役コンサルタントや内定者の解答を集約した画期的な1冊だ。本稿では「ケース面接の例題と解答例」について、本書から一部を抜粋・編集して紹介する。
「問題解決の思考力」を測る入社試験
ケース面接はコンサルティングファームの入社試験で必ず出題されるタイプの面接で、「問題解決の思考力」を測るためのものです。
面接官からは、企業や政府・自治体が抱える問題を提示され、あなたはこの問題を解決する打ち手を検討していきます。
次の回答のステップを頭に入れて、ケース面接問題に取り組むことで、問題解決において最も重要な「論点を設定して仮説を立てながら思考する力」が身につきます。
【ケース面接回答の手順】
ステップ1:クライアントの解像度を上げて、イメージを共有する
ステップ2:「問題」を「課題」に落とし込む
ステップ3:本質的な課題を特定する
ステップ4:打ち手を洗い出し、優先順位を付ける
ステップ5:提案内容を整理し、総括する
では、次のケース面接問題に挑戦してみましょう。
コンサルの入社試験に挑戦!
面接官:
日本における銃規制を撤廃すべきか否か、考えてください。
【回答のヒント】
・銃規制撤廃の検討主体を明確にしましょう(政府、企業、個人など)。
・銃規制撤廃の様々な影響について、客観的に情報を整理しましょう。
・銃規制を撤廃すべきか否かの意思決定において、何を重視するかの判断軸を定めて、自分の考えを主張しましょう。