今、就活市場で人気が高いコンサル業界には「フェルミ推定」や「ケース面接」と呼ばれる独特の入社試験がある。志望者の問題解決力や地頭力を測る試験だ。新刊『問題解決力を高める 外資系コンサルの入社試験』は、大手コンサルティングファームの入社試験に対して、現役コンサルタントや内定者の解答を集約した1冊だ。本稿では「フェルミ推定の例題と解答例」について、本書から一部を抜粋・編集して紹介する。
フェルミ推定で論理的思考力と説明力が試される
フェルミ推定とは、「一見予想もできず捉えどころのない未知の値を、いくつかの手掛かりを使って論理的に推論し、短時間で概算すること」です。
解答するためには論理的思考力や説明能力などの総合的な「地頭力」が求められるため、コンサルティングファームの採用選考において最頻出問題となっています。
初めて取り組む人には難しく見えるかもしれませんが、回答の手順を頭に入れ、有名コンサルティングファームの問題に挑戦することで、論理的思考力や説明能力が自然と身につき、無理なく解けるようになります。
では、さっそく次のフェルミ推定問題に挑戦してみましょう。
コンサルの入社試験に挑戦
面接官:
タピオカ店の1店舗における、とある休日の売上を推定してください。
【回答のヒント】
・どのような店舗の売上を推定するのか、推定対象を明確にしましょう。
・タピオカ店に行った経験や見かけた経験から、店舗や来店客の状況を想像してみましょう。
・タピオカ店の売上がイートインとテイクアウトの2つで構成されている場合、この2つを別々に考えずに推定する方法がないか検討してみましょう。
※フェルミ推定問題では、最終的な数字の正確性よりも「どう考えるか?」が問われています。