東大卒プロ算数講師の小杉拓也氏は、次のように言います。「3ステップ法を使えば『45mmは何mか?』などの問題を3秒で解くことも可能だ
同氏が執筆した『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』は、学習参考書として「史上初」となる「2023年 日本で一番売れた本(年間総合1位)」を獲得(日販調べ)。そのシリーズ第3弾で、単位換算がスムーズにできる「3ステップ法」を紹介した、『小学生がたった1日でかんぺきに単位の計算ができる本』が待望の刊行。冒頭の発言について具体的にどういうことか、同氏にうかがいました。

【制限時間3秒】「45mm=□m」の□に入る数は?

「3ステップ法」のおさらい

さっそくですが、単位換算がスムーズにできる「3ステップ法」について説明します。

(例)「170mL=□dL」の□にあてはまる数を求めましょう。

次の3ステップで求められます。

①「170mL=□dL」に出てくる単位「mLとdL」の関係は、「100mL=1dL」です。

②「100mL=1dL」に出てくる1001」に注目します。100を「100で割る」と1になります(100mL→100÷100=1→1dL)。

③「170mL=□dL」の170を、同様に「100で割る」と、1.7となり、□にあてはまる数が求められます(170mL→170÷100=1.7→1.7dL)。

この「3ステップ法」を使えば、長さ(cm、mなど)、重さ(g、tなど)、面積(㎠、haなど)、体積と容積(㎤、Lなど)の単位をかんたんに換算できるようになります。苦手な単位換算を得意にしたい方は、新刊『小学生がたった1日でかんぺきに単位の計算ができる本』をご覧ください。小学生はもちろん、大人の脳トレとしてもおすすめです。

上記の例で出てくる「100mL=1dL」などの、単位どうしの関係のおさえ方のコツも、同書で丁寧に解説しています。

「45mm=□m」の□に入る数を3秒で答えられますか?

まず、次の問題をみてください。

【問題】□に入る数を答えましょう。[制限時間3秒]
45mm=□m

3ステップ法で解いていきましょう。

①「45mm=□m」に出てくる単位「mmとm」の関係は、「1000mm=1m」です。

②「1000mm=1m」に出てくる10001」に注目します。1000を「1000で割る」と1になります(1000mm→1000÷1000=1→1m)。

③「45mm=□m」の45を、同様に「1000で割る」と、0.045となり、□にあてはまる数が求められます(45mm→45÷1000=0.045→0.045m)。

答えは0.045ということですね。スムーズに単位換算できたでしょうか。単位換算にもさまざまな方法がありますが、「3ステップ法」をそのひとつに加えてみるのはいかがでしょうか。苦手な単位換算を、きっと得意にすることができるでしょう。

※本記事は、『小学生がたった1日でかんぺきに単位の計算ができる本』の著者が書き下ろしたものです。