必見! チョイ足しするだけで栄養アップするコツ
「子どもには、少しでも体によいものを食べさせたい!」ですよね。
でも、ごはんは毎日のこと。なるべくシンプルで簡単に済ませたいものです。
この連載は、『医師が教える 子どもの食事 50の基本』の著者で、赤坂ファミリークリニックの院長であり、東京大学医学部附属病院の小児科医でもある伊藤明子先生によるものです。
本書の読者からは、
「子を持つ親として、食事の大切さがよくわかった」
「本を読む習慣がない私でも読みやすく、頭に入りやすかった」
「何度も読み返したい本!」
といった声がたくさん届いています。不確かなネット情報ではなく、医学データと膨大な臨床経験によってわかった本当に子どもの体と脳によい食事。毎日の食卓にすぐに取り入れられるヒントが満載です。
今回は子どもが大好きなあのメニューに、ちょっと工夫するだけで栄養価がアップするコツをご紹介します。
※食物アレルギーのある方は必ず医師に相談してください。
子どもがよく食べるものにちょこっと足して栄養価をアップさせましょう。
コツ① から揚げにレモンをちょい足し
から揚げはカラダを焦げさせてしまう糖化おかずの代表。食べる回数はなるべく少なくしたいところです。もし食べるなら、糖化を抑える食材を必ず一緒に食べましょう。
レモンには抗酸化力があります。薄切りにしたレモンとから揚げを一緒に食べるようにしましょう。パセリ、レタスも抗酸化力が高く食物繊維も豊富です。
コツ② すりゴマ、きな粉をちょい足し
炊いたごはんに、たっぷりのすりゴマか、きな粉、あるいは両方をかけましょう。
白いごはんが大好きで、ほかのものを食べないお子さんがときどきいます。確実に栄養不足になってしまうので、少しでも補充できるよう、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを含むすりゴマやきな粉を足しましょう。
コツ③ 100%足し
パンケーキやクレープ、シリアルなどに、100%のココアパウダーをたっぷりかけましょう。
そのままだと苦くて食べられない場合は、きな粉や、きび砂糖を少しだけ足します。
ココアパウダー(カカオパウダー)はミネラルが豊富で、食物繊維も含みます。必須のミネラル銅も多く含んでいます。
コツ④ バニラアイスにバルサミコ酢をちょい足し
バニラアイスにバルサミコ酢をちょい足しします。
バルサミコ酢はイタリアで作られるぶどうからできるお酢。ポリフェノール豊富で、米酢の3倍あります。アミノ酸も多いので、酸味よりうま味が強いのが特徴です。アイスクリームは脂質と糖質が多く、中毒性があるので、控えめに。
(本原稿は伊藤明子著『医師が教える 子どもの食事 50の基本から一部抜粋・編集したものです)