偽りのスパイ罪で起訴され、ロシアに拘束されているウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者(32)の秘密裁判の審理が18日に前倒しされた。ロシアの裁判所によれば、ゲルシコビッチ記者の弁護団からの要請を受け、当初の予定から約1カ月早く審理を再開する。ゲルシコビッチ記者は昨年3月、モスクワの東約1400キロに位置するエカテリンブルクで取材中にロシア連邦保安局(FSB)によって拘束され、以来ずっと勾留されている。本人、WSJ、米政府は容疑を断固として否定。米国はゲルシコビッチ記者が不当に拘束されたとし、即時釈放を求めている。当初、次回の審理は8月13日に予定されていた。だがロシアの裁判所はウェブサイトで16日、審理日程が7月18日に前倒しされたと明らかにした。裁判所の広報担当者によると、ゲルシコビッチ記者の弁護側からの要請を受けて、審理日を早める決定が下された。
WSJ記者の秘密裁判、ロシアが審理前倒し
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