「どこに行くか?」の前に「なぜ大学か?」を考えよ!

 もし、ひとつも見つからなかったら進路について根本から考え直そう。君の通っている、あるいは通っていた高校で、大学進学以外の道を選んだ同級生たち。彼らの中には胸を張ってそうした連中も少なからずいるはずだ。彼らの決断を再評価してみるのだ。

 自分はもしかして「大卒はエライ」という考えに縛られてはいないか? この問いかけを、ぜひ忘れないでほしい。

 この本は現実社会の階級の存在を隠しだてしないミもフタもない変わった大学案内書なのだが、「仕事」についてはそうではない。「ホワイトカラーはブルーカラーより上」だなんて考えない。そんなに単純なものではないし、寂しいものではない。収入面に関しても、「サラリーマン」より稼ぎのいい「職人」や「自営業者」はいっぱいいる。そうした「職業人」をめざす道だってあるのだ。