ジョー・バイデン米大統領を支持する民主党議員の間で、新たな亀裂の兆候が浮上している。議会指導部はバイデン氏を党候補に指名するための手続き上の投票を先延ばしすることに成功したほか、アダム・シフ下院議員(民主、カリフォルニア州)もバイデン氏に選挙戦からの撤退を求めている。ドナルド・トランプ前大統領の暗殺未遂事件直後には、バイデン氏に撤退を求める声は収まりつつあったものの、新たな展開はこの動きが止まっていないことを示している。バイデン陣営が民主党による指名を迅速に進めようとすることを巡っては、反旗を翻される恐れがあったため、同氏の側近らが譲歩。民主党に対するバイデン氏の影響力が低下していることも露呈した。