昼寝は時代遅れ!?「寝不足」でも集中力と記憶力が回復する“意外すぎる”方法とは画像はイメージです Photo:PIXTA

*本記事はEsquireからの転載です。

連載「男のオフビジネス」では、働く人の私生活を充実させる記事を土・日曜に配信しています。連載をフォローすると最新記事がメールで届くので、読み逃しがなくなります。連載のフォローには無料会員登録が必要です。

睡眠不足を解消するには? 

 睡眠不足は集中力や記憶力の低下を招き、さらに体重増加、うつ病、加えて認知症に至るまで、さまざまな問題に関連していることが現状知られている。つまり睡眠は、健康にとって「非常に重要な要素」ということだ。よって、私たちからのアドバイスは「まずは十分な睡眠をとろう」につきる。

 時に8時間フルに働くのに苦痛を感じ、頭にモヤがかかったような状態と感じたり、簡単な仕事でさえ難しく感じたりする日には、「短時間でも昼寝をしたほうが効果的」と思うかもしれない。 だが、この新しい研究結果を知れば、「昼寝をする代わりに、軽くベンチプレスでもしたほうがいいかも」と思わせる。

 その研究とは、科学ジャーナル『Physiology and Behaviour』誌に2024年2月掲載された複数の大学で行われた研究(*)で、研究者たちは睡眠不足が認知能力に及ぼす影響を調査したもの。 参加者は3日間続けて部分的に睡眠不足になったグループと、前の晩に完全に睡眠不足になったグループに分けられた。そして、その参加者全員の実行機能(科学用語で、意思決定、推論、数学の問題、反応時間などのタスクを実行する脳の能力のこと)を測定するテストを受けるというものだ。

 そのテストは3回行われ、1回は完全に休息した状態、1回は睡眠不足の後、そして最後は、睡眠不足の状態だが20分間の適度な運動を行った後に実施された。