東京都心3区(千代田区・港区・中央区)の平均出生率
(出産可能な15~49歳の女性人口1000人当たりの出生数)

東京の出生率最下位の誤解、再計算で判明した東京3区の高い平均出生率東京都心3区(千代田区・港区・中央区)の平均出生率(出産可能な15~49歳の女性人口1000人当たりの出生数) *総務省統計局「令和2年国勢調査」を基に算出

 6月5日、厚生労働省は2023年の人口動態統計を公表した。同年の日本の合計特殊出生率(TFR)が過去最低の1.20に低下する可能性がある。また、都道府県別のTFRは、最高位が沖縄県の1.60、最下位が東京都の0.99だ。

 この結果については少子化対策の観点で多くの議論がなされている。中には、出生率低下の原因は出生率が低い東京に出産可能な女性が集まるためであり、TFRが低い東京への一極集中を是正すべきだという意見もある。