無口な人のホンネを聞き出す時に「やるべきこと」「やってはいけないこと」ラーメンライターとして全国津々浦々のラーメン店を取材し、年間100本以上の記事を執筆する井手隊長の「ここだけの話」を聞き出す技術とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA
*本記事は本の要約サイト flier(フライヤー)からの転載です。

おすすめポイント

 たとえば商談のとき、思いのほか話がはずんで“とっておきの情報”を聞き出すことができた、ということはないだろうか。もちろんそれは成り行きかもしれないし、相手の機嫌がよかっただけかもしれない。だが、「自分にだけ話してくれた」という事実はなにより嬉しいし、できれば再現性のあるものにしていきたい。ではどうしたら「ここだけの話」を聞き出せる人になれるのだろうか?

『できる人だけが知っている 「ここだけの話」を聞く技術』書影『できる人だけが知っている 「ここだけの話」を聞く技術』 井手隊長著 秀和システム刊 1650円(税込)

 その答えが気になる方は、ぜひ本書を開いてほしい。著者はラーメンライターとして全国津々浦々のラーメン店を取材し、年間100本以上の記事を執筆する井手隊長だ。職人気質で口数が少ないラーメン店主が多いなか、著者に心を開いて本音を語ってくれるのにはワケがある。そんな「秘伝のタレ」ともいえる取材のコツを、惜しみなく披露しているのが本書である。具体的には「寡黙な人」「よくしゃべる人」「苦手な人・すごい人」の3つのタイプに分けて、彼らの攻略法を解説する。また、当たり障りのない会話から一歩踏み込んだ「聞き倒す技術」についても言及している。

 今はインターネットであらゆる情報が手に入る時代だ。だからこそ、どこにも載っていない話を引き出せる人の価値は高い。また、ありきたりな情報に終始しないで「差分」を追求することは、仕事の成果を出すうえであらゆる職種に必要な姿勢だ。ぜひ本書を参考に、AIには到底できない唯一無二のスキルを身につけてほしい。(矢羽野晶子)