アクティビスト(物言う株主)の米ヘッジファンド、エリオット・インベストメント・マネジメントは、米コーヒーチェーン大手スターバックスの株式を大量に買い増し、株価を押し上げる方法を巡りスターバックスに内々に働きかけている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。エリオットはここ数週間にわたり、スターバックスと水面下で接触を重ねてきた。状況は流動的で、近いうちに非公開の合意に達する可能性もあるという。エリオットが株の保有をどれだけ積み増したのか、正確な規模は明らかになっていない。取締役を送り込むことを求めているかなど、その他の要求についても分かっていない。スターバックスはコーヒー店チェーンとして店舗数と売上高で世界最大だが、経営面で重大な岐路に立たされている。1-3月期(第2四半期)決算は期待外れで、業績見通しを引き下げた。下方修正は今年に入り2回目で、株価の急落を招いた。