米アルファベット傘下のグーグルは、サイバーセキュリティーの新興企業ウィズを約230億ドル(約3兆6000億円)で買収する方向で交渉を進めていたが、決裂した。事情に詳しい関係者が明らかにした。ウィズのアサフ・ラパポート最高経営責任者(CEO)は従業員に宛てた22日付の電子メールで、現在は新規株式公開(IPO)を目指していると述べた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこのメールの内容を確認している。ラパポート氏は、買収の可能性が取り沙汰され、先週はハードな1週間だったことを理解しているとした上で、「買収提案を受けたことは光栄だが、われわれはウィズを構築する道を歩むことを選択した」と記した。