新NISAの新規開設224万件
海外株式投信への純流入は前年の5倍
新NISA(少額投資非課税制度)への資金流入が急増し、家計資産の海外シフトが起きている。
日本証券業協会によると、証券10社の今年1~5月のNISA口座の新規開設数は224万件と、前年同期の2.6倍だった。NISA口座を通じた買い付け額は6兆6141億円と、前年同期の4.2倍となった。
このかなりが海外に流出している。1月以降、投資信託委託会社などによる対外証券投資は1兆円程度の買い越しで、旧NISA時代の平均を大きく上回った。日興リサーチセンターの調査では、1~5月の海外株式型投信への純流入額は5兆4284億円と、前年同期の約5倍に増えたという。
国内の投信運用会社などによる海外株・ファンドの買い越し合計額や家計の金融資産に占める外貨性資産の比率も過去最高になっている。
今の円安の原因になっているという見方には疑問があるが、資金の海外流出を増やしているのは事実だ。そしてこのこと自体が日本経済を弱体化するものだ。