カマラ・ハリス米副大統領は人工妊娠中絶の権利を力強く擁護してきたことや、バイデン政権で移民・国境管理政策を担当し、カリフォルニア州では検事と司法長官を務めたことでよく知られている。一方、経済は大統領選の主要な争点の一つであるものの、この分野におけるハリス氏の立場や政策目標はまだそれほど明確ではない。ハリス氏の経歴から、何を優先事項と捉えているかについての手掛かりが見えてくる。同氏は例えば、低所得労働者や女性、中小企業、中流階級などに焦点を当てる姿勢を示してきた。経済問題に関しては、ハリス氏は副大統領としてジョー・バイデン大統領とほぼ足並みをそろえてきたことから、アナリストの間ではこのことが今後の方向性を予想する鍵になるとの見方がある。エバコアISIの政策アナリストは23日のメモで、バイデン氏と一丸となって取り組んできたことをハリス氏は基本的に継続するとの見通しを示した。