【1分読み切り】誰かに裏切られてモヤモヤしているアナタ、こんなふうに考え方を変えてみれば、ふと心が軽くなります!
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【精神科医が教える】他人に裏切られても人間不信に陥らない「超シンプルな考え方」Photo: Adobe Stock

なぜ裏切るのか?

今日は少し重いテーマかもしれませんが、「なぜ人は裏切るのか」について話したいと思います。

他人に裏切られて人間不信になりそう、あるいは、なってしまったという話はよく聞きます。アテクシ自身も嫌な思いをしたことがあります。

しかし、この「裏切る」という発想自体が、実はかなり一方的な見方であり、だからこそ苦しみを生むのだと考えています。

裏切ろうとして
裏切る人はいない

実際のところ、人は裏切ろうとして裏切るわけではありません。裏切りたくて裏切る人はほとんどいないのです。

そもそっも人は誰でも自分はいい人でありたいと思うものです。だから、わざわざ相手を裏切ろうとか、悪い目に遭わせようと企む人はそう多くないんです。

では、なぜそのような状況になってしまうのか。簡単に言えば、相手にとって自分の優先順位が低くなったため、結果として裏切るという行為に見えてしまうのです。

優先順位の問題

お金の問題なら、アナタよりもお金のほうが優先されたということ。他の人を優先されて自分が粗末に扱われたと感じたなら、単に他の人の優先順位のほうが高くなったということなのです。

よくあるのが、恋愛と友情の例です。恋愛を選んで裏切られたと感じる人がいますが、それはその人が友人より恋人を優先したというだけのこと。わざわざアナタを裏切ろうとしたわけではありません。

ただ優先順位が変わってしまい、結果としてアナタの意に沿わない結果になったというだけなのです。

人間不信に陥らない
超シンプルな考え方

このように考えると、人を裏切らないようにすることは、逆に不可能だということになります。なぜなら、それは常に自分を最優先にしてほしいと言っているのと同じだからです。

裏切るとか裏切らないとか、そういう発想で考えること自体が、実は人間不信の表れなのです。そうすると、相手が裏切るかもしれないと、常に警戒しなければならなくなってしまいます。

自然な流れとして、自分の優先順位は常に変化するものです。同じ人が常に同じ優先順位で自分を見てくれるわけではありません。

優先順位の変化は
“お互い様”のこと

「あんなにいい思い出があったのに、こんなことをするなんて」という考えは間違いです。いい思い出があったときは、その人にとってアナタの優先順位が高かっただけ。そしてさまざまな理由や事情で、いまはそこまでではなくなってしまい、嫌なことをされたと感じているだけなのです。

このように解釈していかないと、どうしても人間不信に陥ってしまいます。自分から意図的に裏切ろうと思って生きている人は、ほとんどいません。特に、あなたといい関係を築いたことのある人ならなおさらです。

ただし、時と環境によって、自分があまり大事にされていないと感じることは誰にでもあります。これはお互い様なのです。どんな人でも、自分の優先順位が高くなったり低くなったりするときがあります。それはお互いの環境によって起こりうることだと心得ておくべきです。

落ち込まないようにするには

そのうえで、なるべく相手のよいところを見ながら付き合っていけば、人間不信にもならず、裏切られたと激しく落ち込むこともなく過ごせるはずです。

逆に、裏切られたという発想をしなければ、意外とそういうことは起きないもの。裏切ってほしくないと思っていると、逆に裏切られたように感じてしまうこともあります。

人間とはそういうものなのです。こうした考え方を持つことで、より健康的な人間関係を築いていけるとアテクシは信じています。