ジョー・バイデン米大統領がカマラ・ハリス副大統領に対し、南の国境地帯で急増する移民について政権の対応を支援するという最初の公的任務を与える数時間前、この問題に取り組んでいたホワイトハウスのスタッフは、この発表が具体的に何を意味するのかまだ分からなかった。当時、副大統領に就任して2カ月目だったハリス氏は既に、非常に高い期待を受け、厳しい視線にさらされていた。事情に詳しい関係者らによると、ハリス氏は、バイデン氏がバラク・オバマ政権時代に移民関連の外交で務めたのと同じような役割を担うように、バイデン氏から要請されるとは予想していなかった。ハリス氏の側近たちは、移民問題がそれまでの数年間で政治的にはるかに厄介になっていたことを知っており、ハリス氏がこの問題にできるだけ関わらないようにしたいと考えていた。
バイデン氏とハリス氏、年月重ねた関係構築の内幕
大統領の安心感が高まるにつれ、影響力を高めた副大統領
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