米情報当局者によると、イラン政府は11月の米大統選挙を巡り、トランプ陣営を不利にしようとオンライン上でひそかに介入工作を行っている。共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が返り咲いた場合、イランと米国との関係が悪化するとの懸念が背景にある。国家情報長官室(ODNI)の高官は29日の記者会見で、複数の米情報機関は「イラン政府が大統領選の結果に影響を及ぼそうと介入を図っているのを確認した。おそらく、イラン指導部が米国との緊張激化を避けたいためだろう」と語った。イラン政府による選挙介入を巡る今回の評価は、数週間前まで米情報機関が共有していた見解とは異なる。これまで米当局は、イラン政府は米大統領選に混乱をもたらすような介入活動に焦点を当てていると考えていた。