2020年に貿易協定の米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に反対した米上院議員は10人だけで、その中にはカマラ・ハリス氏も含まれていた。彼女は「気候変動問題に対応していない」ことを反対の理由に挙げ、「USMCAは目の前の危機と向き合っていない」と主張した。この点は(カナダに対する)感謝どころではないが、ハリス氏は1976~82年にカナダで生活していた。母のシャマラ・ハリス氏は生物医学者で、この時期にモントリオールのジューイッシュ総合病院の研究者として働き、マギル大学で教壇に立っていた。カマラ・ハリス氏は、12歳で家族とともに筆者の国のカナダに転居し、そこで高校を卒業して大学に入学した。
【寄稿】カマラ・ハリス氏の「カナダ人度」は
モントリオールで10代を過ごし、社会運動を初体験
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