正解は、①売上高、②売上総利益、③営業利益、④経常利益、⑤税引前利益、⑥当期純利益。

3つの会計基準

 日本では、決算書を作る際の会計基準が3つあります。

【3つの会計基準】
日本基準:日本の上場企業の約93%が採用
IFRS(イファース:国際会計基準):272社が採用(2024年5月時点)
SEC基準(米国基準):6社が採用(2024年5月時点)

 近年、グローバルにビジネス展開する巨大企業を中心に、日本でIFRSの採用が増えています。

 社数ベースでは約7%ですが、時価総額ベースでは約48%がIFRS採用企業となっています。

日本基準とIFRSの大きな違い:特別損益の有無

 日本の会計基準は、1999年以降、IFRSとのコンバージェンス(共通化)を進めてきました。

 既に、両基準の間に重要な差異は少なく、日本基準はIFRSと「同等の基準」として認められています。

 それでも、まだいくつか大きな差異が残っています。

 次の問題で詳しく解説しますが、投資家として知っておくべきは以下2点です。

・IFRS(および米国基準)では、特別損益の計上が原則認められない。
・日本基準では「のれん」の定期償却が必要。IFRSと米国基準では不要。

(本稿は、『株トレ ファンダメンタルズ編』から抜粋・編集したものです。)