「この株は売り? それとも買い?」投資シミュレーションのようにクイズを解きながら「株で勝つ技術」を身につける『株トレ 世界一楽しい「一問一答」株の教科書』の続編『株トレ ファンダメンタルズ編』が発売した。前作はチャート分析がテーマだったが、今作は企業の業績や財務の読み方を中心とするファンダメンタルズ分析を扱う。著者は、ファンドマネジャー歴25年、2000億円超を運用してTOPIXを大幅に上回る好実績をあげたスペシャリストの窪田真之氏。本書から特別に一部を抜粋して紹介する。
投資力アップ!『株トレ』のクイズに挑戦!
次の①~⑥に当てはまる「勘定科目」は何?
次から選んでください。
税引前利益、当期純利益、営業利益、経常利益、売上高、売上総利益
[①]:
製品や商品を販売、あるいは、サービスを提供することによって得られる収入の総額。
売上原価:
製品の製造、商品の仕入れ、サービス提供にかかった費用。製造業の場合は、原材料費、(工場の)人件費、経費など。
[②]:
[①]から売上原価を引いたもの。販売する製品やサービスから得られる利益。「粗利」とも言う。
販管費:
「販売費および一般管理費」の略称。企業が事業活動を行う中、販売業務や管理業務にかかる費用。
[③]:
[②]から販管費を引いたもの。企業の主たる営業活動(本業)で稼いだ利益。
営業外収益:
本業以外で経常的に発生する収益。主に投資で得られる収益。受取利息、受取配当金、持分法投資利益など。
営業外費用:
本業以外で経常的に発生する費用。支払利息、持分法投資損失など。
[④]:
[③(本業の利益)]に営業外収益を加え、営業外費用を差し引いたもの。
特別利益:
臨時に発生した多額の利益。不動産など固定資産の売却益、長期保有の株式の売却益などが含まれることがある。
特別損失:
臨時に発生した多額の損失。固定資産売却損、株式売却損、リストラ費用、減損損失、自然災害による損失などが含まれることがある。
[⑤]:
[④]に特別利益を加え、特別損失を差し引いたもの。
[⑥]:
[⑤(企業が稼いだ利益)]から、法人税を含むすべてのコストを差し引いて、最終的に残る利益。「最終利益」と言うこともある。