お金持ちの家に生まれ育ち、大学を卒業して間もなく結婚。3人の子どもを授かるも離婚した。実家に出戻ったものの、父親の会社が倒産し、49歳で住む家を失った。ついには預金通帳の残高がほぼ0円に……それまでとはうって変わって赤貧生活に陥り、裸一貫で整体院で働くようになった。自分の力で人生を切り拓いてきたとき、今度は末期寸前のがんを患うことに。そんな波乱の人生を乗り越えて「今がいちばん幸せ!」と断言する『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)の著者が、毎朝起きるの楽しくなるライフスタイルを【人間関係】【食事】【睡眠】【健康】【メンタル】【ファッション】【インテリア】【パソコン】とテーマごとに紹介する。
※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
これだけはお金をかける
ファッションアイテムとは?
ファストファッションを愛用したり、既製服に手を入れて自分流にアレンジしたり、アクセサリーを手づくりしたりと、基本的に服にはあまりお金をかけていません。
でも一つだけ例外があって、そこにはお金をかけていいというマイルールを決めています。それは冬のコートです。一点豪華主義といえるかもしれません。
コートを選ぶ時期も秋と決めています。というのも素敵なコートは冬が来る前に売れてしまうからです。
なぜ「これ」だけに
お金をかけるのか?
コートが店頭に並ぶ時期になると、お気に入りの店を見てまわり、いちばん気に入ったものを買います。
なぜコートの一点豪華主義なのかというと、冬の間、中に何を着ていようと、外から見えるのはコートだけだからです。着ている時間がほかのアイテムに比べて圧倒的に長いんですよね。
しかも、外出中は常に自分の目にも入ります。だからこそ、着るたびに豊かな気持ちになれるコートを選びたいと思うのです。
着るたびに感じる高揚感
ひと目ぼれして買ったコートで、後悔したことは一度もありません。買ったときは高いと思っても、その分品質がよく、丈夫で縫製もしっかりしていて着るたびにいい気分になれます。
「私、このコートを買うために頑張ったんだよね」と毎回、確認できるのも励みになっています。でも、毎年コートを買い続けていると、クローゼットがパンクしてしまいますよね。
そこは心配ありません。変化が好きで変わることに恐れを抱かない私なので、「もうこのコートは時代の空気に合わない」と感じたら未練なく処分できるからです。
いらなくなったものを
他人にあげることはない
どんなに高くても、どんなに品質がよくてどこにも傷みがなくても、時代に合わなくなったらもう袖を通すことはありません。
人様に差し上げることもしません。自分がいらなくなったものをあげても、相手が困るだけだと思うからです。
私の伯母にオシャレな人がいて、使わなくなった一流ブランドのスカーフなどをよくもらっていたのですが、趣味が合わず一度も使ったことがありませんでした。
その経験があるので、「もったいないから」という理由でどなたかに差し上げるということはしないようにしています。
※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。