正解は 2

解説 相場が暴落するときの背景について、理解を深めるための設問です。全部実際にあった出来事を題材にしています。

②は一見すると説得力があるように思えたかもしれません。しかし実際のところ、東日本大震災が発生した当日だけでなく、翌日以降も株価は大きく下落しました。そのときの株価の動きは、次の通りです。

【新NISAにも役立つ】株で儲ける人は、突如訪れる株価暴落にどう備えるか?『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)P172より

東日本大震災発生時の株価急落

東日本大震災が発生したのは2011年3月11日(金)、午後3時の大引け間近の午後2時46分。震災発生の直後から売り注文が殺到し、日経平均株価は10分ほどで100円以上、下げました。

終値は前日比179円安の1万254円。この日は、損害保険各社の株価の急落が目立ちました。

週明けの3月14日(月)は、午前9時の最初の売買(寄り付き)から売り注文が殺到。終値は前週末比633円安の9620円となりました。

当時、過去3番目
の下落率を記録

福島第一原発3号機での爆発事故が報じられた東京電力株は、この日、ストップ安となり取引が成立しませんでした。

その翌日の3月15日(火)に福島原発事故による放射線量の異常な上昇が伝わると、日経平均の下げ幅は1400円近くまでいきました。

東証1部上場銘柄の97%が値下がりし、終値は1015円安の8605円。下落率は10.55%を記録しました。これは1987年のブラックマンデー、2008年のリーマン・ショック後に次ぐ、過去3番目の下落率でした。

ポイント 予測し得ない突発的な大暴落の背景を知っておく

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。