米情報当局は新たな報告書で、イランが核兵器開発プログラムの立ち上げに必要な態勢を整えやすくする調査活動に着手したとの見方を示した。ただ、立ち上げには至っていないという。米政府はこれまでの見解をシフトさせた。イランはすでに、核兵器に転用可能な高濃縮ウランの貯蔵量が弾頭数発分に達している。また中東では、イスラム組織ハマスの最高幹部がイランの首都テヘランで殺害された件で、イランがイスラエルの仕業だとして同国への攻撃を示唆するなど、緊張が高まっている。米当局者によると、米情報機関はイランが核兵器製造に着手したとはみておらず、同国の最高指導者アリ・ハメネイ師が核兵器開発プログラムの再開を検討しているとの証拠も入手していない。米情報機関によると、イランは2003年に核兵器開発をおおむね停止した。
イラン、核兵器開発再開の態勢整えやすく=米報告書
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