日米株価、急落後はリバウンド
だが変動率高く不安定な市場心理残る
日経平均株価は、8月5日に前日比▲4451円と過去最大の下落幅を記録した(図表1)。
その後、株価は急速にリバウンドし、3万8000円前後まで回復し、一時あった危機感は随分と薄らいだ。
最近では、年末は4万3000円まで上がるとか、間もなく4万円台に戻すという楽観的な見方も増えている。
だが筆者には、こんなに安心してしまってよいのかという疑問が残る。日々の株価の変動率(ボラティリティ)は依然として高い。値動きの粗さには、変化しやすい市場心理が残っているように感じられる。
投資家は「リスクシナリオ」も頭に入れておく必要がある。