世界4大会計事務所(ビッグ4)の一角であるアーンスト・アンド・ヤング(EY)は、米上場企業の多くとの監査契約を打ち切ったことを明らかにした。ここ十年にわたり米上場企業の監査で業界をリードしてきた同社だが、監査業務の慣行を改め、品質向上を図る中で顧客を減らしている。調査会社イデアジェン・オーディット・アナリティクスによると、EYは2023年1月1日~24年8月15日に監査の顧客のうち上場企業84社を失い、21社を獲得した。総合すると63社の流出超だ。同じ期間に、ビッグ4に名を連ねるデロイトは46社、KPMGは13社、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は4社の流入超となった。EYが失った顧客企業には医薬品受託製造のキャタレント、電動トラックのニコラ、不動産投資信託(REIT)のSLグリーン・リアルティ、物流ソフトのベラ・モビリティなどがある。
EY、米上場企業の顧客減らす 監査改革を優先
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