【青山学院高等部】華麗なる卒業生人脈!ピアニストのフジコ・ヘミング、小川彩佳アナ、寺島しのぶ、高橋克典…《文化人&芸能人編》フリーアナウンサーの小川彩佳 Photo:SANKEI

文芸分野で活躍する
多くの著名人たち

「あの歌手も、この俳優も青山」といわれるくらいに文化人や芸能界で著名な人物を多数、輩出している。青山学院高等部の、その華やかなイメージを作りだしている卒業生たちを紹介しよう。

 文芸の世界で活躍したOB・OGは多い。

 大衆文学復興の旗手といわれた小説家の村上元三が、旧制青山学院中等部卒だ。1941年に『上総風土記』で直木賞を受賞した。戦後に30年以上も直木賞選考委員を務めた。

 直木賞作家が、もう一人いる。52年に『罪な女』で受賞した藤原審爾だ。旧制青山学院高等商業部を中退した。

『武蔵野夫人』『野火』などで知られる小説家・仏文翻訳家の大岡昇平は、旧制青山学院中等部から旧制成城第二中学に移り、旧制成城高校―京都帝大文学部に進んだ。新潮社文学賞など多くの賞を受賞している。

 昭和時代の俳人・西東三鬼(さいとう・さんき)は、旧制青山学院中等部を経て高等部を中退し、日本歯科医学専門学校(現日本歯科大)に進学し、歯科医を開業した。患者の誘いにより俳句を始めたがそのうち、俳人専業になった。角川書店の『俳句』編集長などもした。

 俳人では、『鶴』に所属していた小林康治もいた。

 68年に『週刊少年ジャンプ』の初代編集長をした長野規(ただす)も、旧制中等部時代に学んでいる。