米国では今週、多くの地域で新学期が始まった。教師たちはすでにやる気を失い、疲れ切っている。米国に約380万人いる教師たちは、新型コロナウイルス流行下でのダメージが残る中、生徒の問題行動、授業中の携帯電話使用、低賃金、AI(人工知能)を駆使したカンニングに直面し、大きな打撃を受けている。非営利のシンクタンク、ランド研究所の世論調査によると、仕事のストレスや失望感が「割に合う」と答えた教師の割合は42%に低下し、他の大卒労働者の水準を21ポイント下回っている。比較的最近の2018年には、70%超の教師が「ストレスは割に合う」と答えていた。調査や聞き取りに応じた教師たちは、燃え尽き症候群の最大の要因として、生徒のメンタルヘルス(精神衛生上の)問題や素行不良が驚くべきほど増えていることを挙げるケースが最も多い。ランドの調査では、教師のストレス要因のトップは「生徒の素行」だった。
米教師の「燃え尽き症候群」が拡大
生徒の「子守」に追われるも給与は平凡で、働きがい低下
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