【ベルリン】反体制的ポピュリズム(大衆迎合主義)が欧州で勢いづいている。それを支えているのは移民や経済・安全保障面の不安だけでなく、もっと根深い流れだ。こうした課題を克服する政府の能力への信頼が損なわれている。
ドイツでは1日、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」と極左のポピュリスト新党が東部テューリンゲン州の議会選で、合わせてほぼ半分の票を獲得した。また、両党は隣のザクセン州の議会選でも得票率が40%を超えた。テューリンゲン州ではAfDが第1党となった。戦後ドイツの州議会選で、極右勢力が勝利を収めたのは初めてのことだ。