「部下を使い倒す上司」に当たっていないか?

 出世する上司はもう一つの②でも保険をとっておくようにします。とある部下に少しパワハラチックに対応してしまった場合、上司は同僚たちに対していかにその部下のことを信頼しているかを説明します。このようにすることで、仮にパワハラの聞き込みがあった場合にも、同僚たちは、上司の愛のムチであると説明をするようになります。

 このように、出世する上司は「パワハラスレスレ」の仕事の振り方をすることで部下の能力を限界まで使い倒します。「周りからどのように見られているか」を常に意識しているからこそ、こういった動きができるのです。もし、あなたが部下側の立場で心当たりがあった場合は、改めて職場で自分が上司からどう見られているかを振り返ってみることをお勧めします。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の著者による特別な書き下ろし原稿です)