現実的な計画を持ち、未来に焦点を合わせた楽観主義の女性。まったく無計画で、米国を衰退に追いやるマルクス主義者の女性。これは、米民主党大統領候補のカマラ・ハリス副大統領と共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が、注目された初の討論会で示したハリス氏についての相反するイメージだ。ハリス氏は急きょ民主党の大統領候補になってから2カ月足らずで、その資質は多くの国民にとって未知数のままだ。初対決に臨んだ両候補にとって最も重要な任務は、ハリス氏がどんな人物かを明確に定義することだった。しかし、驚くほどに守勢に回ったのは、ハリス氏の容赦ない攻撃を受けたトランプ氏だった。