日本紙幣写真はイメージです Photo:PIXTA

二択問題を解くだけで「投資力」と「思考力」が身につく!1000人以上の受講生を収入アップに導いた“お金を増やすプロ=投資家”である著者が、投資でお金を増やすために考えるべきことを二択で出題。お金で損をしないために身に着けたい思考法とは。※本稿は、角田和将氏『お金が増やせるのはどっち?投資家思考の鍛え方』(総合法令出版)の一部を抜粋・編集したものです。

とにかく早めに切り上げ
被害を最小限におさえる

Q 損失がふくらんだとき、どうする?

A 早めに切り上げて利益が出そうな方法を探る
B 切り上げはせず、損失が少なくなるのを待つ

 正解は……

A 早めに切り上げて利益が出そうな方法を探る

投資の世界で、安く買って高く売れるという100%都合のいいことはありません。常に利益が増え続けることはなく、利益と損失それぞれが入り交じるように取引は進んでいきます。買った銘柄が損失側に広がり、すべての資金を失ってしまう前に、次のアクションに移ることが大切です。

 株やFXは、買うこともできれば売ることもできます。

 株でいうと、買った株の価格(株価)が下がってきて、「今売っても買った金額分戻ってこない(=損失)」状態になったとき、早めに売って被害を最小限に抑えることを「損切り」といいます。

 たとえばAという銘柄を買ったとき、損失になる場合と利益が出る場合のそれぞれの増え方というのは、図10のようになります。

図10:買ったものの価値の変わり方同書より転載 拡大画像表示

 投資で大損をする傾向にある人全員に共通するのが、損切りの決断を先延ばしにしていることです。買った銘柄がどんどん損失側に広がっていく状況を切り上げる(確定させる)ことができないまま、すべての資金を失ってしまうのです。