筋力アップとパワーを目指す場合の休憩時間
他方、筋力アップを目指すということであれば、休憩時間はもう少し長く確保するほうが良いようだ。スポーツ医学の専門誌『Sports Medicine』誌のコーチングの記事(*1)には、「3~5分ほどの休憩時間が短時間の休憩よりも望ましい」という研究結果が複数あることが示されている。トレーニング初心者であれば、長時間の休憩を必要とするほどの重量をリフトするようなこともないだろうが、それでも筋力とパワーの増強をターゲットにするのであれば、休憩時間を長めに取ったところでマイナスはなさそうだ。
筋力アップを目指すには?
3~5分間の休憩をセット間に設けるのが、効果的と言えるだろう。
セット間の休憩時間:筋持久力を目指す場合
筋持久力の向上を目指す場合の指標は、まだ明確ではない。ただし、現時点での研究によれば、休憩は短時間で良いようだ。前出の記事で紹介されているコーチング研究(*1)によれば、休憩時間を短く設定したトレーニング(たとえば20秒~1分)を行うことで、サイクルテストでのパフォーマンスに向上が見られたとある。筋持久力の向上のためには、短時間の休憩が適しているという結果だ。低負荷でレップ数の多いサーキットトレーニングを短い休憩時間を挟んで行うのは、理にかなった方法と言えるだろう。
筋持久力を目指すには?
20秒~1分の休憩をセット間に設けるのが、最も効果的であると考えられる。
脚注
*1:Rest Interval between Sets in Strength Training
*2:Longer Interset Rest Periods Enhance Muscle Strength and Hypertrophy in Resistance-Trained Men
*3:The effects of short versus long inter-set rest intervals in resistance training on measures of muscle hypertrophy: A systematic review
*4:Instagram
Text By Kate Neudecker
Translation / Kazuki Kimura
Edit / Ryutaro Hayashi
※この翻訳は抄訳となる
Source / Men's Health UK