米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げが間近に迫る中、投資家は守りに入っている。上半期は大型テック株が米株式相場を押し上げたが、ここにきて投資家は安全性が高いとされる銘柄に殺到している。不動産・公益・生活必需品セクターの株価は、9月に入ってから好調に推移している。金(ゴールド)価格は過去最高値を更新した。米国債価格は下落し、利回りが今年最低の水準に迫っている。バーンセン・グループのデービッド・バーンセン最高投資責任者(CIO)は「(ディフェンシブ銘柄へのシフトは)目を見張るものがある」と語った。米経済の健全性や最終的な利下げ幅、11月の米大統領選挙を巡り不透明感があることで、一部の投資家は判断を迷っている。