「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

「DIE WITH ZERO」か「FIRE」か。日本人に合うのはどっち?Photo: Adobe Stock

「DIE WITH ZERO」と「FIRE」はトレード・オフの関係にある

『DIE WITH ZERO――人生が豊かになりすぎる究極のルール』も『FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド』も、一世を風靡したベストセラーです。

 でも、2つのメソッドを同時に試して両方に成功した人は、世界広しといえど一人もいないでしょう。なぜなら、「DIE WITH ZERO」という生き方と、「FIRE」という生き方は、トレード・オフの関係にあるからです。

 そうだとすると、どっちを選ぶのが正解なのか?

 いずれも個人主義が徹底した国の人が書いた本ですので、「おもてなし」や「和の精神」を大切にする日本人に合うのかも含めて、ベストチョイスを探ってみます。

「DIE WITH ZERO」と「FIRE」を両立できない決定的な理由

「FIRE」とは、日常生活や健康を犠牲にしてでも守銭奴になって早期退職し、人生の後半を「不労所得で楽する生き方」です。ショートケーキの苺を最後に食べるのと同じように、おいしいモノは最後に楽しむという発想です。

 これに対して「DIE WITH ZERO」とは、若いうちはお金を貯めるよりも経験を積み重ね、45~60歳の間に蓄えを取り崩し始めて「人生を豊かにする生き方」です。60歳以降は健康と時間が足りなくてお金を使い切れないのだから、早めに人生を楽しもうというわけです。著者によると「節約人間への警告」だそうなので、どう逆立ちしても「FIRE」との両立は不可能です。二者択一にならざるをえないということ。では、私たち日本人にとって、どっちが取り組みやすいのでしょうか?

答えは、価値観をどこに置くかで決まるはずだが……

 結論からお伝えすると、一義的には価値観次第です。

 60歳以前にしか味わえない経験など、人生の質を大切にしたい人は「DIE WITH ZERO」が理想的です。

 人生の質を犠牲にしてでも、人生の後半で楽することを優先したい人は「FIRE」が有力な選択肢です。

 とはいえ、注意点もあります。「DIE WITH ZERO」の著者は20代で億万長者になったので実践できました。でも普通は、資金繰りを巧みに制御しないと老後資金が足りなくなります。一般的なサラリーマンであれば、死ぬまで働き続けることになるでしょう。

 一方で「FIRE」も、心と体の健康が犠牲になるので、挫折するリスクを抱えています。金融環境の激変などで資金がショートするリスクもあります。ショートケーキにたとえるなら、苺を食べたあとに食べるものが何もない状態です。現に、FIRE後に資金ショートして働かざるをえなくなったFIRE難民が後を絶ちません。

 したがって、いずれを選ぶにしても、リスクを理解したうえで取り組むことになりますが、あなたなら、どっちを選びますか?

2つの生き方をいいとこ取りして、日本人らしく生きる

 いずれの生き方も両極端なので、どっちを選ぶにしても「究極の選択」です。日本人は古来より、アグレッシブな騎馬民族と違って、安定と中庸を好む定住民族ですので、両極端には走りにくい。

 そう考えると、「FIRE」と「DIE WITH ZERO」をいいとこ取りをしながらも、日本人らしい生き方を選ぶほうが現実的です。何をいいとこ取りするのか?

「FIRE」からは「不労所得で楽する生き方」を、「DIE WITH ZERO」からは経験を積み重ねて「人生を豊かにする生き方」を、いいとこ取りします。

 そのうえで「おもてなし」や「和の精神」を大切にする日本人らしい「利他の精神」を主軸に据えます。

 幸いにも、「利他の精神」と「人生を豊かにする生き方」と「不労所得で楽する生き方」の3つをいいとこ取りしたメソッドがあります。十数年も昔に一人の日本人が開発し、先見の明がある十数万人が学んで成果をあげてきました。これを「稼ぎ口二刀流(妻社長メソッド)」といいます。

利他的に自己実現しながら、不労所得で人生を豊かにする

「稼ぎ口二刀流(妻社長メソッド)」とは、自己実現しながら貢献する生き方なので、「利他の精神」にあふれています。貢献すればするほど、感謝の気持としてのお金をたくさんもらえるので、守銭奴になって貯めるまでもなく、お金は自然に貯まります。

 同時に節税メソッドでもあるので、役立つことに経費としてお金を使って(投資)、大胆に節税します。役立つことにお金を使う結果、いつの間にか「人生を豊かにする生き方」が実現する。節税とは世界一ノーリスク・ハイリターンな不労所得なので、「不労所得で楽する生き方」にもなります。

 なぜ、ここまでいいとこ取りできるのか?それは、稼げるライフワークを通じて、自己実現と社会貢献と資産形成を両立できるからです。あなたも、お金の不安を最小限に抑えながら、日本人にあったやり方で、人生を豊かに生きてみませんか?

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。