ホテル、スポーツジム、海外リゾート地など、もはやプールは夏だけのものではない。プールは「美人のもと」が育つ場所である。なにしろ自分を磨く要素がたくさんあるのだ。

  もちろん、真剣に泳いで体を鍛えるということは体型を理想に近づけてくれるし、カロリーを消費するだけでなく、体を補整してくれる。健康を保つことは表情も明るくし、自然と「美人のもと」が育つのだ。

  また泳がなくても「美人のもと」が育つ場所でもある。ホテルなどのプールにあるチェアでゆっくり読書したり、ヘッドホンで音楽を楽しんでみたりするとよい。ためしにプールサイドを見て欲しい。そこで真剣に本を読んでいる人は、不思議なくらいほとんど美人である。

  一方、プールは「美人のもと」を失っていく危険な場所でもある。メイクがおかしくなったり、突飛な服装をしたり、マヌケな顔をしてしまう危険性がある。

  プールで「美人のもと」を育てる方法にはコツがある。それは音だ。できるだけ音を立てないようにする。美人はプールサイドで静かにすごす。美人は泳ぐ時も余計な音を出さずにスムーズに泳ぐ。音で存在感をつくらないことだ。

  プールに入り、パシャパシャ音を立てて、水をかけあっている人たちを見てみよう。「やっぱりな」という人たちだ。妙なバタ足で泳いでいる人を見てみよう。これも「やっぱり」である。プールサイドで、大声で話している人、これも「やっぱり」である。裸足なのに足音がうるさい人、携帯電話でくだらない話をする人……。キリがない。区民プールなど、子供が多いプールも避けたほうがいい。雑音が多いプールは「美人のもと」が減っていくようだ。

  静かな場所で、時々心地よい水の音が聞こえてくる。そんな環境づくりに参加する意識が持てれば「美人のもと」がどんどん増えていくはずだ。プールサイドでの読書は驚くほど集中でき、楽しめる。そこで得た知識や感動は必ず「美人のもと」になる。これを知っている美人は、いいプールのいい音環境をつくっている。