WSJに掲載されたニュースからキーとなる単語や文を選び、その意味と背景を解説する「英語でニュース深読み」。今回はget under one’s skinという表現。通常はあまり目にしないが、先日行われた米大統領選のハリス、トランプ両候補による討論会を報道する多くの記事で使われた。直訳すると「(誰々の)皮膚の下に入る」だが、その意味は「(人を)いら立たせる」だ。つまり、まるで皮膚の下に異物が入り込んだような不快な気分を意味する。異物を取り除けず刺激を直に受けるので、気にしないように努めても嫌な気持ちが持続するというニュアンスもある。両候補による初めての討論会では、ハリス氏の挑発にいら立ったトランプ氏が反論する場面が目立った。「トランプ氏の政治集会では聴衆が退屈して途中で席を立つ」とハリス氏が指摘すると、明らかに熱くなったトランプ氏はハリス氏の集会動員数を延々と批判。いら立たせることでトランプ氏の人格に焦点を当てようとしたハリス氏の作戦勝ちだと多くのメディアが報じた。Harris got under Trump’s skin なのだ。
get under one’s skin
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