同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。
【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い
今回紹介するのは、「エレガントな別れの法則」である。
【貧す人】離れる顧客を、なんとかつなぎ止めよう
【稼ぐ人】離れる顧客とは、さわやかに別れよう
ビジネスが拡大してくると、社員や仕事上のパートナーと別れざるをえなくなることがある。
今まで苦楽をともにしてきた仲間との別れはツラいものだ。
しかし、新しいステージに向かう前には多くの場合、人間関係の側面でクラッシュ(破壊)が起こる。
事業を立ち上げて4年目に起こることが多いので、「4年目の試練」とも呼ばれている。
人間関係が変わるときには緊張感が走るが、それがその後の大ブレイクに発展していくから心配いらない。
結局、どう抵抗しようとも……、
世の中は同じスピードで進む人同士が集うことになる。
スピードが違うからぶつかり合うのだ。
だから、それぞれ別の道に進むほうがうまく回り始める。
それは、あなたが手を下さなくても、結局、自然の流れでそうなる。
「また別の機会に、ご一緒できますことを楽しみにしております」
と、無理に抗おうとせず、自然の流れに任せよう。
社員との関係だけではなく、顧客との関係も同じ。
長年、あるいは親子など世代をつないでファンでいてくれるありがたい顧客もいるが、それは極めて稀なケース。
エレガントに別れられる人の特徴
通常は、どんなに熱が高くても、時間の経過とともに熱は冷めていく。
顧客から別れ=解約を切り出されたら……、
【貧す人】は、すがるように引き留めるが、引き留めたとしても、去っていくものを止めるのは難しい。
それどころか、未練たらしくすることで、逆に悪印象につながり、再会(再開)の可能性もなくしてしまう。
【稼ぐ人】は、解約はできる限りカンタンなステップにして、エレガントに別れる。
その際に、ひとこと入れるお勧めのフレーズは、
「どのような点が改善されれば、再度ご利用/再活動/再開を検討されたいですか?」
これで、未来に可能性を見出すことができる。
(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)