同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。
【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い
今回紹介するのは、「インパクトのある数字の法則」である。
【貧す人】見やすいように、小数点は丸めよう
【稼ぐ人】真実を伝えるために、小数点を入れよう
顧客を購入に導くメッセージに必要な3大要素がある。
大義、実績、権威。
なぜこの3つが重要なのか?
顧客には、本書の法則56「3人の変革者の法則」で紹介したフォーカスすべき3つのタイプ、「モビライザー(ティーチャー、ゴー・ゲッター、スケプティック)」がいて、それぞれが重視する要素が違うのだ。
ティーチャーは大義を、ゴー・ゲッターは実績を、スケプティックは権威を重視する。
そして、この3つすべてをカンタンにカバーできる方法がある。
数字を使いこなせる人と使いこなせない人の違い
「数字」を使うことだ。
そのときにコツがある。
あえて細かい数字を使うと信頼性とインパクトがアップするのだ。
【貧す人】は、キリのいい数字にしようと、数字を丸めてしまう。
【稼ぐ人】は、セミナー累計参加者を「5万人超」ではなく、「累計51,032人」とする。
こうするだけで一気に真実味が感じられ、説得力が増すようになる。
もちろん、細かい数字をねつ造してはいけない。
小数点以下も丸めず、実数をそのまま出すのだ。
「99%ピュアな石鹸」というと、残りの1%が妙に気にならないか?
また、「ホントに?」と疑いの気持ちが湧き上がってこないか?
これが「99.43%ピュアな石鹸」だとどうだろう?
製造過程にこだわり抜いてつくった感じがする(残りの0.57%にはほとんど意識が行かなくなる)。
同じように、「参加者の90%以上が満足」というと、なんとなく疑わしい気がするが、「参加者の91.3%が満足」というと、一気に真実味が増し、信頼感が高まる。
「顧客満足度80%」だと、残り20%はクレームなのかという気もしてくるが、「顧客満足度80.3%」だと、好意的な印象になる。
このように、【稼ぐ人】は、実数を正確に表記する。
あえて小数点以下まで書いて、数字のインパクトを増しているのだ。
(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)