同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。

いつも「出し惜しむ人」に待ち構えるざんねんな未来・ワースト1Photo: Adobe Stock

【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い

 今回紹介するのは、「一発屋で終わらない法則」である。

【貧す人】まずは、そこそこの体験を
【稼ぐ人】最初から最高の驚きをもたらす、すごい体験を

 あなたがワクワクしている事業に顧客を招くには、試行錯誤が必要だ。
 一人の顧客を獲得するには、通常1万~2万円超の費用がかかる。

 そこで事業を軌道に乗せるために、「まず何を提供し、次に何を提供するか」という集客モデルを調整しながら、確立する必要がある。

3つの集客モデル

 集客モデルは、大きく分けて3つある。

 1つ目は、とにかく無料で試してもらうこと。

 無料サンプル、無料お試し、無料モニター、無料ダウンロード、無料説明会など、まずは無料で商品を提供するのだ。

 以前は、無料サンプル広告を出すと、見込客からの申込が殺到した。
その見込客をフォローしていくと、10~20%は成約したので、効果的に顧客を獲得できた。

 しかし最近では、無料サンプルを配る会社があまりにも多く、見込客自身も、手元にいくつもの会社からサンプルが届き、取り寄せたこと自体忘れてしまう状況だ。

 そこで、2つ目を試す必要がある。

 本当に売りたいメイン商品につながる低価格商品(フロントエンド商品)を販売。そして、会社に安心してもらった段階で、メイン商品(バックエンド商品)を買ってもらう。

 こうなると、申込数は少なくなるものの、売上により広告費の一部が回収でき、ひやかし客も少なくなるので、早期に優良顧客へと引き上げられる。

 3つ目は、メイン商品を売るという正攻法だ。
 自動車、住宅・不動産、冠婚葬祭などの単価が高く、リピートが少ない業種は粗利が十分にあるので、いきなりメイン商品を販売できる。

 また、ブランドを確立した商品や成長期にある商品は、黙っていても顧客のほうから商品を見つけてくれるので、いきなり売りたい商品から売っても顧客が集まる。

 どれが効果的かは、商品や価格によって異なるが、収益に直結するので、この実験プロセスを省略すべきではない。

いつも「出し惜しむ人」に待ち受ける未来

 だが、どの場合でも重要な原則は、最高のものを、妥協せずに届けること。今はあまりにも変化のスピードが速いので、顧客が驚き感動して、まわりに話さざるをえないものを提供しないと、すぐに忘れ去られてしまうからだ。

【貧す人】は、出し惜しみし、無料だからと、そこそこのものを提供する。
 いつも「出し惜しむ人」には決して明るい未来はやってこない。
 残念ながら、一生【貧す人】のままだ。

【稼ぐ人】は、妥協せず、無料であっても最初から最高の驚きを提供するのだ。

(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)