JD・バンス米上院議員(共和、オハイオ州)は、ドナルド・トランプ前大統領の副大統領候補に抜てきされて以来、メディアと公然とやり合う一方で自身の発言について悪びれることがほぼないトランプ氏に倣い、相手陣営の政策を批判する「攻撃犬」を演じている。事情に詳しい関係者によると、バンス氏は当初、トランプ氏の最有力の副大統領候補ではなかったが、こうした姿勢を貫くことで両者の関係は打ち解けたものになっていった。バンス氏は精力的に選挙集会をこなし、支持者がやじを飛ばすような記者の質問にも答えたり、日曜日のテレビ番組に出演しては度々けんか腰で応じたりしている。同氏はその都度、大統領選挙を戦うカマラ・ハリス副大統領とミネソタ州知事のティム・ウォルズ氏(副大統領候補)に対する批判を繰り広げている。一方のハリス陣営は用意周到に選挙活動を展開し、ハリス氏とウォルズ氏が報道陣と接する機会は限られている。
トランプ氏の「攻撃犬」 忠誠示すバンス副大統領候補
「一歩も引かない」トランプ流、微妙なバランス取りも必要
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