「自分から言ったくせに」とカッとなったお母さんが責め立てたところ、子どもはパニックに陥り、関係が悪化。以後、勉強に向かわなくなってしまうわ、口も聞いてくれないわで断絶状態になったといいます。

 これは、我が子の言葉を鵜呑みにしたお母さんの責任です。それまでの2カ月間、30分でちゃんとスマホを返していたことのほうを褒めるべきでした。

「今までのあんたならあり得ないよね、すごいね」と認めていれば、ある日に2時間やってしまっても、「これが元々なのだから、驚いたりはしない」と笑顔で対応できたでしょうし、そんなお母さんの大らかな態度を見た子どもは、「明日はそうならないように、頑張ろう」と思えていたはずです。

 それを「ほら、あんたはやっぱり約束を守れない」と頭から言われてしまっては、その言葉が呪いとなり、「やっぱりお母さんは僕を信用していないんだ」とやる気をなくしてしまいますよね。