今、首都圏でいえば、多くの私立中学があり、どんな子でもピッタリくる学校が必ず見つかると言えるほどです。親が塾の言いなりになり、偏差値だけを見て難しい学校を目指させるのをやめて、学校の勉強プラスアルファくらいで入れて子どもが本当に楽しくニコニコ過ごせる学校を探すようにすれば、中学受験はそんなに大変なことにはならないはずです。もちろんそれでも落ちる可能性は折り込んでおき、合格できたら「よかったね」と言って入ればいい。
中曽根陽子さん(編集部注/教育ジャーナリスト。マザークエスト代表)もおっしゃっていますが、「失敗力」も子どもの人生にとっては非常に大事です。頑張って勉強したけれど受験に失敗したとしても、その失敗体験は必ずその子の将来にとってプラスになります。
そのためには親御さんが、我が子の不合格を自分事のように落ち込んだりせず、「いい勉強になったね。今回の経験はきっと今後活かせるよね」と笑顔で前向きに伝えること。
こころの脳が育ちつつある子なら、そう言われれば自分なりに反省して、「うん。確かに、最後の追い込みが足りなかったと思うんだよね。だから高校受験のときはもう少し早めから勉強するようにするよ」など、次の目標にさえ言及するかもしれません。