累積利益が100億円にのぼる個人投資家のテスタさんに元乃木坂46の高山一美さんが「10年で1億稼ぐ投資術」を聞く短期集中連載。第5回は、「損切りできるメンタルの作り方」「株で大損する人の共通点」を取り上げる。(構成/ダイヤモンド・ライフ編集部 松本幸太朗)
テスタさんがノートに書き溜めた
「やってはいけないリスト」
高山 ちょっと話しづらいかもしれないんですけど……テスタさんが大きな損をしたときのお話とか聞いてもいいですか。投資を始めた最初の2カ月間の成績はマイナスだったんですよね。
テスタ はい。最初の2カ月はマイナスでした。
「初月はマイナス30万円、2カ月目はマイナス15万円負けましたが、3カ月目からプラスに転じ、幸いここまで年間の負けはなしで来ています。初期は「スキャルピング」といって、秒単位のトレードで数百~数千円の利益をコツコツ積み上げていきました。その後も10年間はデイトレがメインで、1日に稼げる利益が数十万円単位へと増えていきました」(ダイヤモンドZAi 2021年5月26日)
高山 最初の月がマイナス30万円。2カ月目がマイナス15万円。それで、3カ月目からプラスになったっていうことだったんですけど、この最初の2カ月間、300万円に対する30万円の損失って、素人考えだとダメージがけっこう大きいかなと思うんですけど、そこで投資をやめずにすんだ要因と、この2カ月の負けで学んだことの2点を聞いてもいいですか。
テスタ 二度とやらないと思った瞬間はありました。記憶は定かではないですけど、何千円か勝つつもりが、10万とか20万とか一気に負けたときがあったんですよね。
高山 この最初の1カ月での出来事ですか。
テスタ そうだと記憶しています。毎日コツコツ勝つけど、ドカンと負けるみたいなことが続いていました。初心者だから損切りができなくて、当時の心境としては「もう二度とやりたくない」という感じだったと思います。
でも、朝に目覚めると、やっぱりこれで生きていきたいっていう希望がまた勝っちゃう。だから、まだ1カ月目だから、まだ2カ月目だから、もう頑張るしかないと自分を奮い立たせていましたね。反省して、落ち込んで、またやる気を無理やり出しての繰り返しでした。