「いつでもいい」は本当にいつでもいいわけではない
実際のところは上司や先輩は本当にいつでもいいと思っているわけではありません。上司の頭の中にはだいたいのスケジュールのイメージがあります。「今日のうちにはできるだろう」とか、「週明けくらいには欲しい」、もしくは「30分」という上司もいるかもしれません。
上司・先輩の期待値がしっかりと理解できていないと、自分がその仕事を後回しにしているうちに「あの仕事どうなった?」と無駄にトレース(進捗の確認・催促など)をされる可能性があります。しかももし相手の希望よりも遅く対応してしまった場合、勝手にサイレント減点されてしまうことがあります。
その場で必ずするべきこと
一方期待値をしっかりと理解できていれば、上司や先輩からのこういったサイレント減点はもちろん、執拗なトレースも回避することが可能です。
上司・先輩から「いつでもいいから」と言われて仕事を振られた時に必ずしないといけないことは、その場で「いつ」対応が完了するかを通知することです。適切な切り返しは「わかりました。明日の夕方に対応完了になりますがいいでしょうか?」です。上司や先輩がもっと早いタイミングでやってほしい時はその場で「もっと早くできない?」と返してきますし、問題がなければ受け入れてもらえます。
こうすることで、予定通りに完了すれば上司や先輩の期待値を少し上回るスピードで成果物を提出できますし、不測の事態によって別の業務を優先したとしても相手の期待値通りのタイミングで成果物を提出できます。ちょっとしたことですが、「いつでもいいから」という仕事の依頼があったら絶対にそのまま真に受けて引き受けないように心がけましょう。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部を編集・加筆・調整した原稿です)