メンタルは鍛えるのではなく、「心の持ちよう」

最後は「信じるものがある」です。

ただ、細かいことにこだわるような信仰心ではなく、「俺の生き様はこう!」というような人です。

私が今でも尊敬している人ですが、ずっと序列トップで、余裕でえらい地位につけたのに、「現場主義」を貫いて出世コールを蹴り、その後、現場トップの師団長で退官された人がいました。「信じるものがある」人はオーラがちがいます。

「たとえ戦争になっても、この人は本当に最後まで戦い抜くだろうな」と思ったのは、この方だけでした。

メンタルは鍛えるのではなく、心の持ちよう。

そして、重要なのは「仕事に依存しすぎていない」「コントロールできないことに執着しない」「信じるものがある」ことです。

いきなり全部を実践するのは難しいと思いますが、まずは仕事に依存しすぎないためにも、没頭できる趣味を見つけるのがおすすめです。

(本原稿は、わび著『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』から一部抜粋・改変したものです)