奇跡は自分のなかにある、だから生まれ変わりさえすれば、きっと人生の逆転劇を起こせるに違いない――。「やればできる!」と思考が変わる話題のベストセラーが日本に上陸。31歳、一度は人生をあきらめた著者が再起できたのは、古今東西の成功者たちが持つ「6つのマインド」にあった。3000冊を超える本を読み、抽出された「プラス思考」「決断力」「切実さ」「愚直さ」「謙虚さ」「根気」を武器に、一度しかない人生、「なりたい自分」になる方法を1冊に凝縮。新刊『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から「自分ならできる」と信じられるノウハウを紹介する。
成功の反対語は失敗ではなく、あきらめること
失敗を恐れずに堂々と人生に向き合った人たちは数えきれません。
スティーブン・スピルバーグは、映画を学ぼうと南カリフォルニア大学を志願しましたが、不合格になりました。
ケンタッキーフライドチキンの創業者カーネル・サンダースは、自分のレシピで店を出す計画を1009人から断られ、ウォルト・ディズニーが立ち上げた最初のアニメ制作会社は、経営不振で破産しました。ですが、誰もこの人たちを失敗者とは思っていません。
「私は失敗したことがない。何か困難にぶつかったとき、そこで足を止めれば失敗になるが、最後まで前進して成功すれば、失敗ではないからだ」
経営の神様と言われる松下幸之助の言葉です。成功の反対語は失敗ではなく、あきらめることです。小さな失敗をたくさんしてこそ、成功に近づくことができるのです。
挑戦することに失敗してはなりません。むしろ、失敗するために挑戦しましょう。戯曲『ゴドーを待ちながら』を書いたサミュエル・ベケットは、著書『いざ最悪の方へ』で、このように失敗を勧めています。
「試してみたら失敗したとして、それがなんだ。もう一度試してみて、もう一度失敗すれば、次はもっとうまく失敗できる」
(本記事は、『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から抜粋、一部編集したものです)