「やればできる!」と思考が変わる話題のベストセラーが日本に上陸。31歳、一度は人生をあきらめた著者が再起できたのは、古今東西の成功者たちが持つ「6つのマインド」にあった。3000冊を超える本を読み、抽出された「プラス思考」「決断力」「切実さ」「愚直さ」「謙虚さ」「根気」を武器に、一度しかない人生、「なりたい自分」になる夢を行動に変える方法を1冊に凝縮。新刊『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から「やればできる」と信じられるノウハウを紹介する。

「プラス思考」を手に入れる魔法の言葉Photo: Adobe Stock

毎朝、「やればできる」と自分に言い聞かせる

 恋人同士が結婚するきっかけは、多くの場合、愛の力ではなく告白の力です。ただ頭のなかで考えているだけでは、人を動かすことはできません。相手とあなた自身を動かすためには、口から言葉を出す必要があるのです。

 言語学者のジョージ・レイコフは、著書『象のことは考えるな』(未邦訳)で、言語が生み出す「フレーム」の重要性を強調しています。誰かが何かを話題に出して、いったんフレームが設定されると、他の誰かがそのフレームを壊そうと反論したとしても、むしろ既存のフレームを強化するだけだ、というのです。

 たとえば、「象のことは考えるな」と誰かが言った瞬間、それを聞いた人々は逆に象のことを考えるようになってしまうのです。このように、言語というのは思考のフレームを作り出します。レンガをひとつずつ積み上げて家を作るように、いつもあなたが使っている言葉がひとつずつ集まって、あなたの思考を形づくるわけです。1日が集まって1年となり、それがさらに集まって人生となります。だから、今日の朝から、「やればできる」「自分にはできる」と口に出して言うようにしましょう。

 作家のルイーズ・ヘイが唱えた「ミラーワーク」を活用すれば、いっそう効果的です。方法は簡単です。鏡に映った自分の目を見つめて、深呼吸をしてから、こうつぶやくのです。

「できる、できる、自分にはできる」

 ここで気を付けるのは、「自分にはできるだろう」ではなく、「自分にはできる」と言うことです。未来のことだから、できるかもしれず、できないかもしれない、というのではなく、「絶対に自分にはできる」と言い切りましょう。それを1日に20回以上、繰り返すのです。「できる、できる、自分にはできる」と絶えず言い続ければ、いつしか自信に満ちた自分を発見することでしょう。

(本記事は、『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から抜粋、一部編集したものです)