ローラ・ラインハートさん(24)がノートパソコンで仕事用のウェブサイトの編集を始めると、継母があきれた顔をしているのに気が付いた。ラインハートさんはパソコンのキーボードを見つめ、次の文字を探していた。キーボードを見ずに入力するタッチタイピングのやり方を知らないからだ。「最近の子は、これだから」。いつも「1分間に100万マイル」をタイプするのに忙しい多作のロマンス小説家である継母から、そう言われたという。シアトルでフリーランスの写真家をしながらパートタイムでバリスタとして働くラインハートさんは、学校で一度もタイピングを教わらなかったと笑いながら言い訳したそうだ。ラインハートさんのように、テクノロジーに詳しいZ世代(1997年から2012年に生まれた世代)で、コンピューターでさまざまなことはできても、キーボードのキーを見ずにタイプすることができない人は多い。
テック駆使する米Z世代、タイプは苦手
デジタルネーティブはタイピングのスキルが弱く、教師や親は困惑している
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